厚生労働省とC型肝炎患者救済について

厚生労働省は薬害隠しをしているとのことで、C型肝炎に感染した被害者の人達が訴訟を起こしたニュースは、まだ私たちの耳に新しい事ですが、現政権の民主党からもC型肝炎に感染している人が国会議員になり被害者の方たちには今後の展開に目が離せない現状です。

C型肝炎に感染した人たのリストを製薬会社から受け取っていたにも関わらず、厚生労働省がプライバシーへの配慮などと言った事で、C型肝炎に感染した人やその家族に対して公表することなく放置していた事が表面化して、大問題になった事はずさんな行政のやり方に対しての怒りとなって新聞紙上をにぎわした事は周知の事です。

血液製剤「フィブリノゲン」「第9因子製剤」が治療に使用されC型肝炎に感染した被害者の人達が、国と田辺三菱製薬、同社子会社ベネシス、日本製薬に対して使用されていた血液製剤「フィブリノゲン」「第9因子製剤」を薬害として損害賠償を求めていた裁判が重要な展開となっていたころでもあって、厚生労働省は薬害隠しをしているとC型肝炎の患者の人達から厳しく糾弾されました。

この問題は世論を巻き込んだ国及び製薬会社への大きな批判となり、政府も遅まきながらC型肝炎患者の救済に動き始め、議員立法によるC型火炎患者の一律救済の特別措置法が成立しました、しかし、薬害肝炎訴訟の原告団の人数は170人いると言われていますが、実際には治療の際「血液製剤フィブリノゲン」を投与された人は28万人とも言われています。

C型肝炎に感染すると本人の自覚症状がないために、C型肝炎のウイルスに感染している事に気づかないまま慢性肝炎や肝硬変にそして肝臓癌へ進行してしまうと言う特徴を持っているためか、感染者の反応が鈍いというのも新たな問題として浮上してきています。

医療費助成によるC型肝炎の治療の奨め

国と厚生労働省をも動かしてしまったC型肝炎に感染した人たちによる「薬害肝炎訴訟」の原告団は、和解が成立した2008年末後も「命の線引きは許さない」というスローガンのもとで、すべてのC型肝炎患者の医療費助成を求めて現在も活動を展開しています。

これらの活動の努力が実り、2009年4月からC型肝炎患者とB型肝炎患者のインターフェロンによる治療の医療費助成が始まりました、この医療費助成制度はB型肝炎およびC型肝炎患者のインターフェロン治療に掛る医療費を国が負担する制度ですが、インターフェロン治療に掛る保険診療の患者負担から一部患者負担を除いた金額が国からの助成があると言う事です。

ここで、C型肝炎の治療について説明しますと、大きく分けて二つの治療法があります、その一つはインターフェロン治療、もう一つはC型肝炎の進行を遅らせるための、ウルソデオキシコール酸の内服、グリチルリチン酸の静脈注射などの治療法です。

しかし、C型肝炎はウイルスに感染することにより発病する訳ですから、ウイルスを体の中から排除することが根本的なC型肝炎の治療と言えます、そのためにはC型肝炎に感染した場合は全ての感染した人がインターフェロンの治療をする必要があります。

C型肝炎の患者さんへの医療費助成は感染の原因を問わず受ける事が出来ますから、インターフェロン治療を現在肝炎で治療している人は一人でも多くこの制度を検討してもらえたらと思います、B型・C型ウイルス肝炎インターフェロン治療医療費助成制度についての詳しい情報は、各市町村の保健課に問い合わせしてください。

C型肝炎は医原病と言えあれる人災です!

皆さんは医原病という言葉をご存知でしょうか?

C型肝炎は輸血とか治療の際に血液製剤を使用したりした場合、或いは注射針とかピアスの使用などが原因で発症する、いわゆる医療行為が原因でC型肝炎ウイルスに感染する医原病と言われています、この事は、C型肝炎ウイルスに感染した人たちで裁判をお起こした薬害訴訟が世間を騒がせましたので知っている人も多いのではないでしょうか。

私の兄弟が以前病気をしてし手術をしましたが、その際輸血をしましたがその輸血からC型肝炎ウイルスに感染してしまいました、当時は輸血が感染源とは考えていなかったため治療的な問題として取り上げられてはまいせんでしたが、その後医原病という事で訴訟にまで発展した事は記憶に新しい事です。

現在は、輸血や血液製剤などによってC型肝炎ウイルスに感染することはほとんどなくなりましたが、しかし、C型肝炎ウイルスに感染している人たちが大勢いる事は確かです、それが医原病である事さえも知らずに毎日を過ごしている場合もかなりあるようです。

C型肝炎ウイルスに感染するとほとんどの場合が自覚症状があまりありません、あったとしても風邪とか体調不良と言った軽い症状ですから、そのまま見過ごしています、また、軽い肝炎といった感じで経過するケースもありますが、C型肝炎ウイルスに感染していた場合は、約7割の人が徐々に病気が進行していきます、そのまま放置していて治療しないでいると10〜30年でその3〜4割の人が肝硬変、さらに肝がんに移行するといわれています。

医療機関による治療の際の医原病と判定されたC型肝炎ですが、国による医療費助成制度もありますから、それらを活用して肝硬変や肝臓癌にまで進行しないような治療の必要性が大事な事ではないでしょうか。


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