C型肝炎ウイルスの早期発見の重要性

C型肝炎という言葉がマスコミや新聞紙上で多くの人に目に触れるようになってから、常に重要性のあるニュースとして世間の注目を集めていますが、C型肝炎という言葉は知っていても、実際にどんな病気で、その治療法は、と言った事には意外と知られていないのが現状ではないでしょうか。

C型肝炎について簡単に説明しますと、何らかの原因で感染している人のC型肝炎ウイルスが血液の中に入り込み感染してしまう肝臓の病気です、ウイルスに感染する原因には輸血とか注射針を介してとか、何らかの経路を辿って感染者の血液が自分の体内に入った場合に感染します。

ただここで問題なのは、感染しても感染した自覚がない事です、元々肝臓は沈黙の臓器と言われるように、自覚症状が全く無くて自分が感染していると気づかない事なんですね、仮に何らかの自覚症状があったとしても、なんとなく体調がすぐれない程度の症状ですから、それほど大事に思わずに居る事です。

しかし、C型肝炎ではこの自覚症状がないという事、C型肝炎の慢性化となって、やがては肝硬変や肝がんへと進んでしまう結果となってしまいます、ウイルスに感染していてもそれに気付かずにいることは、考えてみれば恐ろしい事ですよね。

最近ではそれぞれの医療機関なども感染者を出さないための対策を立てた医療がされていますから、輸血や注射針からの感染はほとんどないようですけれども、以前に輸血をした人や注射針などから感染しているという事も考えられますから、大事になる前に医療機関の健診を受ける事が必要ですね。

感染してから何十年か後に症状が現れ診察を受けた時には、既に肝硬変にまで進んでいたという事がないように、健康診断などで早期発見、治療が大事な事であるようです。

C型肝炎の検査で慢性化を未然に防ぐ!

WHO(世界保健機関)の報告によれば、2005年に死亡した人の数は約5800万人と言われ、そのうち13%の人が癌による死亡者と言われています、わが国でも癌は死因のトップで2006年の癌によろ死亡者は死因の3割を占めているそうです。

がんで死亡した人のうちでも最も多いのが肺がんで次が胃がんです、そして三番目に多いのが肝臓がんだそうです、しかもこの肝臓がんは60歳代の人が最も多く一位を占めているという事です、ガンは恐ろしい病気であることは誰でも承知の事ですが、ガンが発症する原因も治療もまだ十分に解明されていないのが現実です。

しかし、肝臓がんについてはある程度解明されていて、その80%の人が「C型肝炎ウイルス」が原因で肝臓がんになっているそうです、という事を考えると自覚症状のない「C型肝炎ウイルス」に感染した場合には、まずは肝硬変から肝がんに進む事を食い止めなければならないという事です。

ところが、C型肝炎に感染していても症状は軽いか、自覚するほどの症状がないために、まったく医療機関を訪れていない人が多いそうです、そのために体の中では知らないうちに症状が悪化してしまい、肝硬変や肝がんへと進んでしまいます。

ですから、肝臓がんにならないためにはC型肝炎に感染してるかどうかの検査が非常に大切な事です、早期にウイルスに感染してるかどうかが分かれば、治療の結果治る事もある病気ですから、仮に自分は大丈夫と思っている人でも、一度は検査を受ける事が重要な事です。

C型肝炎の検査は各自冶体で無料で受けられるよ

C型肝炎ウイルスに感染してるかどうかの検査はどのようにされるのでしょうか、健康診断などで発見される場合もあるようですが、誰でもが毎年健康診断をしているとは限りませんし、それこそ自営業者のような人の場合は健康診断のためにわざわざ病院に行くという人も少ないのではないでしょうか。

しかし、C型肝炎ウイルスに感染した時に自覚症状はありませんから、自分で判断することは不可能な事のようです、やはり医療機関でちゃんと見て貰わなければ感染してるかどうかは分からない事ですから、積極的な気持ちで医療機関を訪れて検査をしてもらうのが大切ですね。

最近ではC型肝炎ウイルスに新しく感染するということはないそうですが、一回だけ検査を受けてその結果陰性と言われたならば、そのあとは検査を受ける必要がないそうですから安心ですよね、仮に陽性と出ても早期発見であればウイルスを体から消滅させることもできるわけですし、病気の進行を食い止める事も出来るのですから、検査だけでもする事が大事です。

検査には、(ウイルス抗体検査)といわれるものと(ウイルス遺伝子検査)という二つの検査がありますが、(ウイルス抗体検査)は過去に感染しているかどうかの検査ですから、この検査で陰性と言われたら再検査を受ける必要はありませんが、陽性と出た場合は(ウイルス遺伝子検査)をしなければならないそうです。

ウイルス遺伝子検査でも陽性ならば、C型肝炎の専門医の受診が必要となります、陰性となった人は、以前にC型肝炎ウイルスに感染していても、今はは治っているという事ですから、もう感染の心配はないという事になります、この自然に治る人は感染者全体の約3割に当たるそうです。

C型肝炎ウイルスの検査は、40歳以上の人であれば各自冶体などでも、5年きざみの節目検診を無料で受けられる制度がありますから、このような制度もおおいに利用したら良いのではないでしょうか。


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