C型肝炎はウイルスで感染する怖い病気です

肝臓の病気には色々なパターンがありますが、誰でもが知っているのがアルコール性肝障害ですね、これはお酒の飲み過ぎで発症するものですが、他には脂肪肝、肝硬変、肝がん、ウイルス性肝炎、薬剤性肝炎、自己免疫性肝炎など多様に渡っていますが、わが国で一番多い肝臓の病気と言えばウイルス性肝炎と言われています。

ウイルス性肝炎にもこれまた種々の種類があり、A型、B型、C型、D型、E型とがあります、C型肝炎はこれらの中でも最も怖い病気とされていまして、日本でこのC型肝炎に感染している人は、100万人〜200万人と推定されています、しかも自覚症状がないので、本人も感染している事に気が付かないところが実に怖いところです。

C型肝炎ウイルスに感染すると自覚症状がないまま、ゆっくりと肝臓の繊維化が進行して肝臓が堅くなっていきます、そして20〜30年経つと肝硬変という病気になってしまいます、この間にC型肝炎ウイルスが自然に消滅してC型肝炎が治ると言う事はほとんどないとも言われています。

C型肝炎ウイルスに感染しても自覚症状がないため、中には自分がウイルスに感染している事すら知らない人がいるそうです、またC型肝炎ウイルスに感染した人の70%の人が慢性化すると言われ、さらにそのうちの3人に1人の人が(約25%)20年後には肝硬変となり、そのほとんどの人が肝臓がんへと進行してしまいます。

C型肝炎ウイルスに感染して慢性化してしまうと、感染したということ自体には自覚症状がありませんが、5年、10年、20年年と長い期間の中で肝硬変や肝臓癌になっていまうと言う怖い病気なのです。

C型肝炎ウイルスに感染すると人生の大きな負担となります

C型肝炎ウイルスの感染は空気感染や経口感染ではなく血液による感染です、病院での治療の際の輸血や血液製剤などからウイルスが侵入するというものがほとんどです、しかし、昔は注射針などは使い回しが多かったようですから注射針からの感染もありましたが、現在は使い捨ての針を使用していますから、ここからの感染は全くありません。

しかし、医療機関での注射ではなく、覚醒剤などで注射バリを使用する場合は完全消毒をしなかったりとか使い回しなどの危険があるようです、また、ピアスなどからの感染もあるそうですから、いずれにしてもC型肝炎ウイルスは血液を介して感染すると言う事をしっかりと認識しておく必要があります。

C型肝炎ウイルスに感染した場合はなるべく早い段階での治療が必要ですが、治療をしないでいると慢性化へと進行してしまいます、慢性化した場合でも軽い肝炎のままの症状で終わってしまう事もあるそうですが、約70%の人は10〜30年位で肝硬変へと症状が進行してしまい、悪くすると肝臓がんへと進む事もあります。

さらにC型肝炎ウイルスに感染した場合、肝硬変や肝臓癌になると言う事以外にもリスクがあります、いわゆる合併症というものです、合併症には食道静脈瘤の破裂や肝性脳などが考えられますが、合併症

を発症すると生命の危機に関するような事態も考えられますから本当に怖い事です。

C型肝炎に感染した人にとってはかなりつらい毎日を送らなければならなくなり、そのために自暴自棄のなるような事もあるそうですから、本当に大変な病気を抱え込むことになります、自分の人生を大きく変更しなければならない事もあるでしょう、定期的な検査や高額の治療費と言った問題を抱えて生きて行かなければならなくなります。

C型肝炎ウイルスの感染経路は?

人間の肝臓は非常に丈夫にできていますから、少しくらいの事ではそんなに簡単に悪くなるものではありませんが、一旦肝臓の細胞が何らかの理由で破壊されると、なかなか自然に治るというものではないようです、主にアルコール性の急性肝炎などは良く知らえれている病気ですが、C型肝炎の場合はウイルスによる幹細胞の破壊ですからこれは気をつけなければなりませんね。

ただ、ここで問題なのは肝炎の場合は多少肝炎があっても日常生活にそれほど影響を受けないという事です、肝臓は丈夫であるが故に沈黙の臓器などと呼ばれ、症状が外に現れにくいという性質のものです、そのために自分では気が付く事がないという厄介な病気なのです、定期的な健康診断の時に初めて知ったという人や、病気で病院に入院して輸血を必要とした時とか、献血の時などの血液検査で、自分がC型肝炎ウイルスに感染している事を知ったと言う人がほとんどです。

では、ここで具体的なC型肝炎ウイルスの感染経路を検証してみましょう。

●  やはり輸血が一番感染しやすいところです、C型肝炎ウィルスが含まれている血液の輸血を行った場合です、しかしこれは現在では医療機関が万全の体制で実施していますから最近では、ここからの感染は考えられない事です。

● 次が注射針や注射器の使い回しをした場合です、これも医療機関が感染しないような処置をしていれば問題はありません。

● 次は刺青やピアスなどを体に施す時に、使用する器具をしっかり消毒などをしないで使った時です、最近は若い人たとの間でタトゥーなども流行っているようですから、気を付けたいものですね。

● そしてこれは、まれにある事のようですが、C型肝炎ウィルスに感染している人と性行為をした時です。

● これも現在では非常にまれな事ですが、C型肝炎ウィルスに感染した母親から生まれた子供。

C型肝炎はウィルスで感染します、つまり感染している人の血液が他の人の血液に入った時に感染します、しかし、日常生活で普通に暮らしている分にはC型肝炎ウイルスに感染することはほとんどありませんから、それほど心配することはないでしょうが、定期的な健康診断や感染の有無を調べる検査は受けておいた方が賢明ではないでしょうか、早期発見、早期治療が大事です。


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