C型肝炎 でのインターフェロンの働き

C型肝炎ウイルスに効果的な作用としてインターフェロンがありますが、このインターフェロンは元々は私たちの体内で作られる物質です、その働きは抗ウイルス作用があり、体の中に入ってきたウイルスが増殖するのを抑える働きがあります。

他にもインターフェロンの働きと言えば、抗腫瘍作用、免疫調節作用、細胞分化誘導作用といった働きが上げられます、また、インターフェロンには四つの型があり(α、β、γ、ω)ますが、主にC型肝炎の治療として使用されるのはαとβの2つです。

インターフェロンの働きとしては抗ウイルス作用がありますが、だからと言って直接ウイルスに作用してウイルスを消滅させるというものではなく、ウイルスの増殖を抑えて行くというものです、C型肝炎ウィルスの本体はRNA(リボ核酸)と言われていますが、C型肝炎ウィルスは、このRNAを次々と複製しながら増殖します。

このC型肝炎ウィルスの増殖を抑える働きをするのが、RNA分解酵素と言われるもので、このRNA分解酵素を活性化させてくれるのがインターフェロンの働きという事です、そしてRNA分解酵素はC型肝炎ウィルスが増える事を抑えウイルスを消滅させる作用があるので、C型肝炎の治療薬として使われています。

しかし、インターフェロンを使用してもC型肝炎が完全に治ると言う事はなく、副作用もあると言われていますから、人によっては副作用で苦しむ事もあるようです。

C型肝炎のインターフェロン治療で肝がんを防ぐ

C型肝炎ウイルスに感染した場合の治療法はどのような治療をするのかを考えてみましょう、現在最も効果的な治療法と言われているのが、インターフェロンによるウイルスの増えるのを抑える働きが高いと言われる治療です。

インターフェロンにはいくつかの種類がありますが、最近ではべぐインターフェロンと言われる新しい注射液も開発され、C型肝炎ウイルスに感染した時の治療に優れた効果をあげています、また、リバビリンと言われている肝炎の治療に使われる内服薬もありますが、このリバビリンという薬はペグインターフェロンと合わせて使用することによって効果があると言われています。

ただし、C型肝炎に罹っている人の体調とか合併症の状態によっては、この場合にバビリンとの併用療法をが出来ない事もあります、その場合はインターフェロン単独による長期治療という事になります。

また、C型慢性肝炎の治療に良よく使われるインターフェロンには二種類があり【天然型】インターフェロンベータと【遺伝子組み換え型】であるインターフェロンアルファとがあります、そして遺伝子組み換え製剤にも、アルファ-2a、2b、アルファコン-1の三種類があります。

当然、これらの製剤を使用する場合使用法も違います、インターフェロンアルファを使用した場合ですと、投与し始めてから2〜4週間は毎日注射をしなければなりませんが、その後は週3回の間隔で行います。

これによりC型肝炎ウイルスに感染した場合の、治療をしない人と治療した人を比べたときでは、治療した人ではC型肝炎ウイルスの完全消滅や肝機能が改善され、肝がんの発生率が明らかに低くなるそうです。

C型肝炎とインターフェロンの関係と効果

以前はC型肝炎ウイルスに感染すると治らないと言われていましたが、現在ではインターフェロンという製材が開発されたおかげで、飛躍的に治る確率が高くなりました、肝臓病の中でもその80%が血液や体液を仲立ちとして感染するウイルス性と言われていますが、なんとそのうちの75%がC型肝炎です。

感染するとある程度の潜伏期間を経たのちに症状が現れますが、C型肝炎の場合はB型肝炎よりも症状は軽く、頭痛や発熱などの風邪に良く似た症状であるため、まさかC型肝炎のウイルスに感染していると思わないでいる人が多いようです、また症状が現れない事も珍しくありません。

しかし、この症状が軽いという事や症状が現れないということが問題で、C型肝炎ウイルスの感染に

気が付かづに過ごしていまい、慢性化してしまうと言う事があります、慢性化するとさらに症状が悪化した場合肝硬変や肝臓ガンに進んでしまう事がありますから、とても怖いですところです。

C型肝炎の慢性化を防ぐ手段としては早めの検査をして万が一感染してた場合はインターフェロンの治療が必要です、ただ、インターフェロンといえども全てのC型肝炎が治ると言う事ではありませんが、治療初期においては発熱や悪寒と言った副作用が現れてきたりします。

そして、治療後期になるとうつ状態とか視力が低下したり、場合によっては発疹があったりしますが、これらの副作用も治療が終わればほとんど症状も治まってしまうようです。


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