福田衣里子さんの政治への思い

福田衣里子さんC型肝炎を語る時この人を念頭に置かない人はいないほど、世間の注目を集めた人ですが、現在は国会議員として薬害訴訟の問題と取り組んでいます、自身も出生時に血液製剤を投与されていたことから、検査の結果C型肝炎ウイルスに感染していた事が分かり、現在は陰性となって完治しているようですが、闘病生活を余儀なくされるという経験を持っています。

かっては薬害肝炎九州訴訟原告団の代表を務めた福田衣里子さんですが、民主党の山田正彦衆議院議員から選挙への出馬を勧められ立候補に至ったようですが、自身も自ら薬害問題で政治や裁判という事に携わっていく過程において興味はあったようですが、まさか政治家になると言う事までは考えていなかったそうです。

しかし、、「悪しき政治によって命が奪われることはあるが、政治が正しく機能すれば多くの命が救える。それこそが政治の本来の使命だ」と気がつき政治の現場で活躍される事を決心されたそうです、とは言え決断するまではかなり悩まれたそうで、なかなか決められなかった事も事実のようだったそうです、しかし、誰かに相談しても自分の気持ちがブレるだけと自分で決定したと後日その胸の内を明かしています。

福田衣里子さんと共に長年薬害問題で裁判を闘ってきた原告団の人達は、原告団としての応援は難しいとしながらも「立場が違っても目指しているところは一緒だから」と福田衣里子さんの政治家としての活動に対してエールを送ってくれると言います。

福田衣里子さんの人柄

福田衣里子さんが政治家として民主党から立候補する際に、政治評論家の三宅久之さんはその人柄について、「私は彼女と何度か会って話をしたことがあるが、本当に芯が強く信念があって彼女なら活躍するでしょう。民主党はいい候補者を見つけた」と語っていますが、三宅さんの言を待つまでもなくテレビなどで彼女の顔を見ていると、かわいらしさの中にも一歩も後に引かないような気の強さを感じていた人は私だけではないと思います。

小さい頃はお母さんの影響を受けて刺繍を覚えたそうですが、その腕前は個展を開くと全て売れ切れになるほどの才能があったようです、また空手にも挑戦するというスポーツ選手でもあったりとして活発な青春時代を送っていたとか、そんな彼女がパン屋さんになる夢を抱き、長崎のパン屋さんでパン作りの修業をするという事もあったそうで、いかにもかわいい女の子が持つ夢のようで、福田衣里子さんのいじらしさを感じさせるエピソードです。

人生とは全く予測不可能なものですね、まさか、パン屋さんになる夢を国会議員に変更したわけでもないでしょうが、彼女の思いとは全く違う人生を歩くことになってしまったわけです、それも自身のせいではなく薬害という他人の成せる理由で人生の歯車が変わってしまいました、平凡ではあっても小さなパン屋さんを開いて、幸せな結婚をして穏やかに暮らしていくはずの人生が、政治という激動する世界に身を置く事となったわけです。

福田衣里子さんの著書紹介

『It's now or never - 私は早く、C型肝炎とさよならしたい!』(書肆侃侃房、2006年2月)

『日本の薬はどこかおかしい!』鳥越俊太郎、中井まり共著(青志社、2008年7月)

『新版 It's now or never - 薬害C型肝炎と向き合って』(書肆侃侃房、2008年11月)

『がんばらんと! - 薬害に遭って、見えてきたこと』(朝日出版社、2009年2月)


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